カラスは何が怖い? 「カラス侵入禁止」の張り紙でカラスを撃退
街中のいろいろなところに住み着き
ゴミをあさり、人間に迷惑をかけ、
あまりいい印象でないカラスです。
そんなカラスを撃退するには、
「カラス侵入禁止」と張り紙をすれば
カラスが来なくなる、というのです。
カラスが文字を読めるの?
文字が怖いのでは?
なんていろいろ考えていたら、理由はこうでした。
「人間から見られるのがイヤ」。
文字を書いてカラスが寄り付くところに貼っておけば
人間がその文字を読むために視線を向けると、
カラスが警戒して寄り付かなくなる、というのです。
この案を提案したのがカラスの専門家の
宇都宮大学「雑草と里山の化学教育研究センター」の竹田努研究員。
カラスと人の視線に関して、
建物に張り紙をして実験、検証済みで、
その結果、カラスはヒトの視線を気にしている、ということが
分かりました。
(実際に実験に使われた張り紙)
「カラスはヒトの視線を気にするのか?」実験詳細
ヒトは、文字が書いてあるところに
自然と目を向けてしまいます。
街中や電車の中の広告でも、無意識に目を向け
文字を追っています。
そんな人間の習性も利用しながら、
カラスには決して読めない文字を書いてつるす、という
ユニークな方法で、カラスを撃退することを思いついたのは
さすがにカラスの専門家だと思いました。
「カラス侵入禁止」なんて書いてあったら
何で? おかしい、間違いじゃない? 変だなあ、と思って
ついつい見てしまいますよね。
紙と文字であのカラスを撃退できるなんて、
すごいです。