「ツケ払い」はクレジットと同じ…ためれば苦しくなる

人気ファッションサイト「ZOZOTOWN」が

昨年１１月より新しく始めたサービス、「ツケ払い」。

通販でショッピングすれば

支払いは、最大２ヶ月後でもＯＫというので

若者に人気です。

ツケ払いの利点は、

クレジットカードを持っていない若者でも、

ツケで買い物ができる、ということです。

ツケでの支払い限度額は54,000円（税込）。

利用手数料が324円かかります。

さらに、返済時に銀行振り込みの場合には手数料は客が負担

することになっています。

今すぐお金がないけどツケで…となれば

欲しいものをすぐに手に入れることができます。

（サイトにはツケ払いできますの文字が…）

でも、欲しいものをたくさんツケで飼うと

借金も増えることになります。

一定収入のある人ならば、返済は可能でしょう。

しかし、そうではない人が、限度額いっぱいまで使い、

支払いが増えてくると、

返済ができなくなり金銭的にも苦しくなります。

現実問題、滞納する若者が増加しています。

からくりはこうです。

ZOZOTOWNは商品を売り、客にツケをさせて

お金を貸しているように見えますが、

ツケ払いのサービス元はＧＭＯペイメントゲートウェイ社。

この会社が代行管理しています。

借りた時の手数料もこちらに入るようになっています。

結局はこの会社が裏に隠れていて、消費者金融なのです。

 払えなかった時はどうなるのでしょうか。

規約上には詳しいことは書かれていないのです。

 支払いを滞納した人の体験によると、

とりあえずＳＭＳやメール、ハガキで督促状が届き

それを無視して支払わなければ「法的処置をとる」という

通知がくるようです。

最後通知は３ヵ月後だそうです。

注文時には支払方法選択画面と、ヘルプページに

「未成年者の方は保護者の同意を得たうえでご利用ください」

とあるようですが、

そんな細々したところを読まない若者も多く

払えると思って、親の同意も得ずに

気軽に利用した「ツケ払い」が

最後は債権を弁護士事務所に委託となり、

法的な責任も負わされ、ことが大きくなってしまいます。

未成年でブラックリスト入りになるのか？

ということはわからないですが、

支払能力のない未成年を「ツケ払い」で買える、というしくみも

問題です。

金銭感覚がまだそれほどない若者がツケ払いにし、

滞納地獄に陥るということは

大人から見ると、目に見えて分かることですが

ZOZOTOWNそれをうまく利用し、商売しているような

気がします。

このサイトの利用者は月間１０万人以上いるとみられ、

多くの人に人気があります。

 しかし、支払えない人が増加する恐れが今後も予想されることから

購入時に保護者同意の有無のチェックする機能を

設けることになりました。

何となく思うのですが、

子供が増やした借金を親が払う…普通のことですが

会社はそこを狙っているのかもしれません。

商品が売れればいいのですから…。

若者が気軽にツケで買える。

でも、そこが落とし穴です。