Ｊアラート、作動せず 実は…
「Ｊアラート」とは
弾道ミサイルなどが日本に飛来する可能性がある場合に
起動する全国瞬時警報システムのことです。
さて、その「Ｊアラート」について
５月１４日のＮＨＫのＷＥＢニュースで
こんな記事がありました。
以下引用します。
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Ｊアラートやエムネット 作動せず
5月14日 6時08分
北朝鮮から発射されたミサイルが、
日本の上空を通過する場合などに自治体に情報を伝える
Ｊアラート＝全国瞬時警報システムや、
エムネット＝緊急情報ネットワークシステムは作動していません。
防衛省は、高性能レーダーを備えた海上自衛隊のイージス艦などで、
警戒と監視を続けています。
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１４日午前５時２８分ごろ、
北朝鮮が発射した弾道ミサイルが
北朝鮮西岸から東北東へ約８００キロ飛び、
朝鮮半島の東約４００キロの日本海上に落下した、と推定される、
とし、
３０分程度、飛しょうしたものの、
日本の排他的経済水域のなかには落下していないと見られ、
現時点で被害は確認されていない。
さらに、
「発射されたミサイルがわが国に飛来する可能性は
ないと判断したため、Ｊアラートは使用していない」、
と説明がありました。
北朝鮮がミサイルを発射したのは午前５時半前。
日本ではまだ寝ている人が大勢いる時刻です。
海上に落下しましたが、航空機や船舶への被害は
確認されていません。
北朝鮮はたびたびミサイルを発射しており、
日本の脅威となっています。
今回のミサイルは新型で高度2,000キロまで到達しました。
高度2,000キロと聞いてもピンときませんが、
大体、100キロより上の空間が一般的に宇宙と呼ばれているので
今回打ち上げられた2,000キロは宇宙空間ということになります。
ちなみに、宇宙ステーションで高度400キロです。
これを考えるとミサイルには
かなりの威力があると考えられます。
高度2,000キロ、30分の飛行、800キロ飛んだのを考慮すれば、
およそ,4,000キロは飛ばすことができる計算になります。
日本なんか軽く超えてしまいますね。
ちなみに日本列島は北海道から沖縄までの距離は
3,000キロです。
そんなミサイルは撃ち落とすことができるのでしょうか？
ミサイルを撃ち落とす一番いいポイントが
ミサイルが飛行の頂点に達したところだといいます。
しかし、撃ち落とすにしても、あまりにも高く打ち上げられると
この高さでは日本で迎撃することは、不可能なのです。
弾道ミサイルを発射する際の方式の１つに
「ロフテッド軌道」というものがあります。
これは飛距離を出さずに高く打ち上げることにより
ミサイルの落下速度を速くするものです。
そうすれば迎撃するのもより難しくなる、ということです。
しかしながら、北朝鮮がミサイルを高く打ち上げた理由として
考えられることは
意図的に飛距離を出さないことを狙った可能性がある、としています。
もし、どこかの国に着弾、または被害が出れば国際問題、
さらには戦争になるかも知れないということを
わきまえているのでしょう。
今回もミサイルを発射することで、実験しながらも
見えない取引をしているようです。
今、特に緊迫している状態なのですが、
日本はいたって平和です…。
Ｊアラートが発令されたら
実際に政府が「Ｊアラート」を使用すれば
どのようになるのでしょうか。
現在、公表されている情報伝達方法は、
市町村の防災行政無線等が自動的に起動し、
屋外スピーカーから警報が流れるほか、
携帯電話にエリアメール、緊急速報メールが配信されますが
全国に配信されるわけではなく、
ミサイルに注意が必要な地域に向けて行われます。
日本の領土、領海に落下する可能性が
あると判断した場合、警報が流れ避難を呼びかけます。
気になる日本までのミサイルの到達時間ですが、
打ち上げ角度、場所にもよりますが、
だいたい１０分から１５分ほどで飛来するようです。
今回のミサイルは角度をつけて高く打ち上げられたため、
日本海に落ちるまで３０分かかっています。
ですので、避難できる時間は十分あります。
Ｊアラートが発令されたら
どのように避難すればよいのでしょうか。
攻撃された際に住民が取るべき行動として
以下のように示しています。
★ 屋外にいる場合は、近くの頑丈な建物や地下
（地下街や地下駅舎などの地下施設）に避難する。
★ 近くに適当な建物がない場合は、
物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。
★ 屋内にいる場合は、できるだけ窓から離れ、
できれば窓の無い部屋に移動する。
政府のＨＰ「国民保護ポータルサイト」
www.kokuminhogo.go.jp/
日本にミサイルが落下するなんて
起きて欲しくありませんが、
どうなるかは誰も予測できません。
Ｊアラートが発令されたらどうしたらいいのか
自分の命を守るために
頭の片隅でいいから、入れておきましょう。
知っておけば、緊急時に慌てなくてすむかも知れません。
